◆ MCSコラム(不定期連載)
「カートリッジ入りで圧縮可能しかもオートローダーで自動化にも対応 CMT」
写真:
1/2インチCMT3480カートリッジ
オープンリールMT(テープメディアの種類と規格① 「書き込み許可は黄色いリング オープンリールMT」参照)は長年にわたり大型コンピュータ用外部記憶メディアとして多くのシステムで利用されてきましたが、そのオー プンリールMTに替わる磁気テープとして1980年代にIBMが発表した規格が「3480」です。 この「3480」はオープンリールMTと同じ1/2インチ幅のテープがカートリッジに入っている事から、 一般的に1/2インチCMT(Cartridge Magnet Tape)と呼ばれる様になりました。この「1/2インチ CMT3480」のテープの長さは165mで、2400ftオープンリールMTのテープの長さ(2400ft≒731m) より短くなったものの、トラック数はオープンリールMTの9トラックに対し倍の18トラックになった事 から、記録容量は約200MBと、オープンリールMTとほぼ同等の記録容量を持ちました。 「3480」の他にデータ圧縮(*1)が可能になった「3490」、記録トラック数が36トラックの「3490E」等の多く の規格が発表され、大容量外部記憶媒体として多くのシステムに採用されることになりました。
| 規格 | 3480 | 3490 | 3490E |
| トラック数 | 18トラック | 18トラック | 36トラック |
| テープ長 | 165m | 165m | 332m |
| 記録容量(標準) 記録容量(3倍圧縮時) |
200MB - |
- 600MB |
800MB 2.4GB |
1/2インチCMTはこれまでのオープンリールMTに比べて、 ・大容量である。 ・カートリッジに入っている事から取り扱いが容易である。 ・媒体、ドライブ両方で省スペース性に優れている。 ・オートローダー装置に対応している。 このような利点があることから多くのオープンリールMTユーザーは、保管スペースの節約、 オペレーションの簡素化、バックアップの自動化等を目的として、オープンリールMTからCMTへの 移行を急速に進めることになりました。 現在でもこのCMTはデータ交換用、データ保管用磁気テープ媒体として多く使われています。
(*1)IBM IDRC方式 一般的に3倍圧縮が可能
・MCSコラム 第六回 ~ テープメディアの種類と規格②
・MCSコラム 第五回 ~ 文字コードについて① - ASCII
・MCSコラム 第四回 ~暗号化による情報漏洩防止対策
・MCSコラム 第三回 ~バックアップとアーカイブの違いについて
・MCSコラム 第二回 ~ 磁気テープのクリーニング
・MCSコラム 第一回 ~ テープメディアの種類と規格①